ハロー、ベイパー。
スマートフォンやノートPC、そしてそれらに使われている「リチウムイオン電池」はVAPEのMODを動かすために必要不可欠なバッテリーです。
ただし、扱い方を間違えると発熱・発火してしまう不安定なバッテリーでもあり、VAPEでも無謀な抵抗値セッティングをした海外ユーザーなどが、まれに発火の事故を起こしているのは、皆様ご存知の通り。
そんなバッテリー界に革命を起こす「全個体電池」の実現がもう目の前に訪れているようです。この電池が完成すると液漏れ、発火を防止することができるため、VAPEへの応用も期待が持たれます。
詳しくは続きから。
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スマートフォンや携帯ゲーム機などに広く使われているリチウムイオン電池の次世代電池「全固体電池」の新たな材料を、東京工業大学の菅野了次教授らが発見した。液漏れや発火事故の心配が無く、高性能化もみこめる。実用化に近づく成果という。大学が14日発表する。
リチウムイオン電池は通常、材料に「電解液」という液体を使う。正極と負極の間にある電解液にイオンを流して電気を取り出すしくみだ。だが、電解液は可燃性の物質を含み、発火や液漏れなどの事故の可能性があり、飛行機内への持ち込みが制限される場合もある。そこで、液体を使わず安全性の高い全固体電池が次世代電池の有力候補として注目されている。
固体は液体よりイオンが流れにくく、電流を取り出しにくいことが課題だったが、菅野教授らは2011年、電解液に匹敵する性能の固体の電池材料をつくった。ただ、高価なレアメタルであるゲルマニウムを使っていた。
今回、スズやケイ素といった安価な材料を組み合わせて焼き固めたセラミックスをつくり、室温で電解液並みの性能を持つ材料をつくることに成功。レアメタルを使うよりコストが3分の1以下になる可能性があり、加工しやすいという。
全固体電池は安全対策を簡素化でき、軽量で高性能化することができる。菅野教授は「全固体電池は安全性が高く、電気自動車用などに広く使える可能性がある」といっている。(小堀龍之)
全個体電池とは?
現在のスマートフォンやタブレットなどに使われているリチウムイオン電池は、「電解液」と呼ぶ液体を内蔵している。リチウムイオン電池は充放電を繰り返すと充電容量が低下するといった劣化の問題や、曲げたり衝撃を与えたりすると電解液が漏れだして発火する恐れがあるといった問題を抱えている。
これに対して全固体電池は電解液の代わりに電解質の固体を使うため、充放電の繰り返しによる劣化がほとんどなく、電解液が漏れだす心配がないという特長を備える。他にも、薄膜型の全固体電池は折り曲げられるという特徴も有している。
そこで展示ブースでは、試作した薄膜バッテリーを減圧下に置いてもふつうに動作することを示した。電解液を使用した一般的なリチウムイオン電池だと、電解液が漏れ出して事故に至る恐れがある。全固体電池である薄膜バッテリーでは、そのような恐れがないことを実際に見せていた。
ソース:IoT社会を支えるアルバックの最先端テクノロジー - ファインテック ジャパン (2) 安全で、充放電による劣化がほとんどない薄膜バッテリー – マイナビニュース
全個体電池が完成すれば、ハイブリッドカーやEV車をはじめ、ノートパソコン、スマートフォン、そしてVAPEへと利用シーンの期待が高まります。
ここ十数年以上、バッテリーに関しては進歩が本当に止まっていて、時折新素材、次世代バッテリーのうわさや報道は出てくるものの、いまだ新しいバッテリーというのは実現していないのですよね。
全個体電池もこのまま量産化されて一般の目に触れるようになるのかどうか。そしてVAPE用バッテリーとして使える日が来るのか。座して待ちたいところです。 メカニカル/テクニカル(レギュレーテッド)で発火・爆発の心配がないバッテリーの未来が見てみたい!
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