ハロー、ベイパー&スモーカー。
1987年に公開されてから今年で15年ぶりの改訂になる「たばこ白書」。すでに既報のためご存知の方も多いとは思いますが、
これは現在まだ喫煙されている方だけでなく、VAPEやiQOS、電子タバコにも大きな影響を及ぼすと思われますので、周知させていただきます。
がんだけでなく、脳卒中・心筋梗塞・糖尿病と喫煙に因果関係”あり”
厚生労働省は8月31日、喫煙の健康影響に関する報告書(たばこ白書)案をまとめた。15年ぶりの改訂で初めて、たばこと疾患などとの因果関係を4段階で評価。肺がんだけでなく虚血性心疾患や脳卒中などをレベル1の「科学的証拠は、因果関係を推定するのに十分である」と判定した。また、日本の受動喫煙対策を「世界最低レベル」とし、「喫煙室を設置することなく屋内の100%禁煙化を目指すべきである」という提言を加えた。
「世界最低レベル」の根拠としては、2014年までに世界49カ国で屋内を全面禁煙とする罰則のある法規制が施行されており、それらの国で喫煙関連疾患による入院リスクが減少していること、一般の職場だけでなくレストランやバー、居酒屋まで全面禁煙化が広がっているほど入院リスクの減少度合いが大きいことが挙げられた。
その上で、日本では健康増進法や労働安全衛生法で受動喫煙の防止を努力義務とし、学校や病院、官公庁などの禁煙化を進めてきたが、喫煙室を設置してもたばこ煙の漏れが防止できない場合があることなども指摘している。
しかし、屋内の全面禁煙化を死活問題とする飲食店やサービス施設は多い。今回の「たばこ白書」では、経済指標(営業収入・課税額、雇用者数、店舗数)について全面禁煙化によるマイナスの経済影響は認められないという国際がん研究機関(IARC)の報告も示されているが、果たしてそう言い切ってもいいものなのか。そうした懸念を呼ぶ要因の一つに、次のような調査結果がある。
飲食店情報検索サイト「ぐるなび」に、東京都内(港区、中央区、千代田区)の「屋外席あり」の店舗数を取材したところ、加盟店舗中わずか6%の店舗しかなかった。しかも、新橋・銀座という特に飲食店が多く乱立する地区では全体の約3%しか屋外席・テラス席を運用できる環境にないこともわかった。
これだけを見ても「喫煙室を設置することなく屋内の100%禁煙化を目指すべき」という提言がいかに無理を強いることになるかがわかる。頭ごなしにたばこを阻害するよりも、適切な分煙の推進や喫煙マナーの向上を図っていく方が、社会的にも環境的にもよりよい効果を及ぼすように思うのだが。ソース:【喫煙を考える】適切な分煙・喫煙マナー向上が“先決” 「屋内100%禁煙化」の無理筋 (1-2ページ) - 政治・社会 – ZAKZAK
まず引っかかるのが受動喫煙対策が「世界最低レベル」という点ですかね。
【日本は変?】これだけ違う各国の喫煙ルール・喫煙状況 - NAVER まとめ
日本は屋内喫煙一部可、屋外一部可(喫煙所)で、
世界は屋内喫煙不可、公共の場所不可、喫煙所限定、という感覚だと思います。上記のまとめでも、
最近よくなっていますが、禁煙席が少ない。最初日本に来た時はびっくりしました、人が食べている時、平気で隣がタバコを吸っている。母国では公共の場でタバコを吸うことは禁止されており、レストラン等もそうです。外は大丈夫ですが(スウェーデン/40代前半/女性)
と、屋外ではまったく問題なく吸えることが言われています。
逆に屋外はオールOKで、知人の外国人(アメリカ・中国等)に聞いても「どこでも吸えるよ(外は)むしろ日本はマナーが守られていてきれいだね」という評価もちらほらと聞いたりします。
日本の喫煙環境について約9割が「日本人の喫煙マナーがよい」と回答。“嫌煙派”からは度々非難されている喫煙者のマナーやモラルだが、歩きタバコやぽい捨てをする“ブラック喫煙者”は一部に限られ、全体として見れば世界的に非常にマナーへの意識が高い国
一方で、「喫煙所の場所が充実している」、「見つけやすい」などの項目に対しては、喫煙者からは比較的低評価。つまり、自国よりも喫煙しにくい環境ということだ。こうした状況にあって、実際にニオイで不快な思いをしたと答えた観光客も、屋外こそ過半数を超えるが、屋内では半数以下。特に喫煙スペースの設置などが進む宿泊施設では約7割が「まったく気にならなかった」と回答
こういった面を見ても現在の「分煙にしていこう」という動きが”落としどころ”で「完全禁煙」にしてしまうのであれば法律で強制するか、あるいは”電子タバコ(VAPE)はOK!でも普通のタバコは規制していこう”というところじゃないでしょうかね。
ただ、元喫煙者からすると、一部の心無いマナーを守れない喫煙者が、
非喫煙者から相当ひどい目で見られてしまい、みんな一緒くたに悪者扱いされることは大変残念としか言いようがないです。VAPE/iQOSも同様。
世界の喫煙率は?
世界・男性の喫煙率ランキング - 世界ランキング
を見ると、日本の喫煙率は「分煙対策」「タバコ税の値上げ」などなど複数の相乗効果から、年々落ち込んでおり、こちらのサイトでは34%となっていますが、最新たばこ情報-統計情報-成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)や最新たばこ情報-統計情報-成人喫煙率(厚生労働省国民健康栄養調査)
などを見る限り、平均すると成人の喫煙率は19.3%と2割を切ってるんですよね。減ってるじゃないか。
オリンピックが別の意味で不安
2020年は東京オリンピックですよね。
世界中の観光客が日本に訪れて、すごいお祭り騒ぎになることは誰もが予想できるのですが、ヒステリックに”排煙”というか”煙を煙たがる”一部の方々は、どうにも日本で「タバコを吸わせたくない」ようで。
たばこのない五輪へ、小池知事が受動喫煙防止に前向き:朝日新聞デジタル
スポーツの祭典ですから、全体のルールとして「会場は禁煙にしよう」はいいんですが、じゃあ「全体を禁煙にしよう」はおかしいよね?と。
VAPEはどうするの?iQOSは?
「おかーさん、あのひとなんか変な煙出してる!」
って幼女に言われちゃいそうなVAPE。水蒸気なんですけど、これにも「害がある」っていちゃもんが割とつきやすい昨今です。「ただのアロマ」なんですけどね基本的に。
Twitterでは特に多い誤解「電子タバコは有害」ですが、海外と違って日本はあまりきちんとした研究番組がない気がします。
VAPEやiQOS、プルームテックなど電子タバコは世界的に普及傾向にありますから、日本でも2020年オリンピックに向けて、なんらかの規制なりルールを設けておかないと、相当の混乱をすることは必至でしょう。
世界の喫煙率を見ると、まだまだ吸っている人が多い状況ですし、
どこもかしこも喫煙ができないと「おもてなしのできない国日本」と思われちゃいそうですし、VAPE関連に至っては、下手すれば日本が国際社会から取り残される可能性だって想像できます。
というわけで僕はどちらかというとVAPE規制推進派で、そろそろ何らかの法律的な規制がかかってしかるべき段階に来たのかなぁ、なんて思います。
あーなんかバカの癖に真面目な文章書いちゃった。てへぺろ。
なお英語にはなりますが、
BBC Two - Horizon, 2015-2016, E-Cigarettes- Miracle or Menace-
(電子タバコは奇跡か脅威か?)がとても学術的に第三者的にVAPE(電子タバコ)を評価していて参考になります。
⇒【動画】Horizon BBC - 電子タバコ:奇跡か脅威なのか字幕版【VAPEは有害か無害か?】で動画の全体的な日本語解説を行っています。
さて、非喫煙者、非喫煙者の嫌煙者、iQOS/VAPE両刀使い、そしてVAPERの皆さん、この問題、どうお考えでしょうか。皆様のコメントお待ちしております。
#個人的にはタバコより体に悪いものたくさんあると思うんだけどナ~
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