2019年フランス大会のラウンド16で挫折したなでしこが、再び世界の舞台に戻ってきた。
ライジング・サン 日本女子サッカー界の次世代スターたち
2011年のFIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会で歴史的な優勝を果たし、その4年後のカナダ大会では準優勝という金字塔を打ち立てた日本女子サッカー。しかし、2019年フランス大会ではラウンド16で敗退し、世界大会での輝かしい実績は影を潜めた。
挫折を味わいながらも、日本女子サッカーはファンを魅了し続けている。試合ごとに選手から目が離せず、スポーツベット日本などの関連活動にも参加している。
グループCのザンビア戦、コスタリカ戦、スペイン戦から、なでしこの国際的な地位回復への旅は始まった。その中で、4人の選手が日本の試合運びやノックアウトラウンド進出に大きな影響を与えた。
山下彩花
2019年ワールドカップの経験者である山下彩花は、近年なでしこのGKとして常に選ばれ続けている。ワールドカップ日本代表の最年長GKであり、イナック神戸レオネッサや日本代表でもリーダーを務めている。
山下は2021年に開幕した完全プロのWEリーグで大きな足跡を残した。その活躍により、2022年にはリーグの最優秀選手に選ばれた。これは、日本最高峰の女子サッカーリーグでこの栄誉を受けた初のGKとなった。
その後のWEリーグでも、山下はベストイレブンに名を連ねた。シーズン中31試合に出場し、神戸の開幕から13試合連続無敗という快挙に貢献し、リーグ最少失点率を記録した。
熊谷紗希
昨シーズン、バイエルン・ミュンヘンのドイツ女子リーグ制覇に決定的な役割を果たした熊谷。しかし、イタリアリーグ王者のローマに移籍し、新たな挑戦を始めた。
熊谷はなでしこジャパンの唯一のメンバーであり、2011年ワールドカップで日本の勝利に貢献した。同大会では日本の全試合に出場し、アメリカとの決勝戦では優勝を決めた決定的なPKを決めた。
熊谷は日本代表の中で常に存在感を示している。守備を統率することに長けた選手であると同時に、正確なパスでゴールチャンスを作り出す技術も持ち合わせている。昨シーズンのパス成功率は92パーセントでフラウエン・ブンデスリーガトップだった。
遠藤淳
遠藤淳は、全米女子サッカーリーグに移籍して以来、ロサンゼルスのエンジェル・シティFCのファンの間で急速に人気を集めた。彼女はプロモーション活動でも大きく取り上げられ、クラブの顔として認知されるようになった。
左足からのクロスの精度の高さで知られるダイナミックな選手として、遠藤はエンジェル・シティの今シーズンの初戦で再びその名を刻んだ。ゴールを決め、アシストにも貢献した。
遠藤は日本代表として2019年ワールドカップに出場して以来、新星として注目されている。アメリカでのプレーに移行して以来、ゴールを決めたいという彼女の意欲はさらに顕著になっている。
FIFA+の独占インタビューで、遠藤は前年のFIFAワールドカップ・カタール大会で日本男子チームの活躍を見たときの興奮を語っている。彼女は、なでしこがワールドカップでファンの興奮を呼び起こすことを熱望している。
長野風花
長野風花は、ユース時代から日本サッカー界の象徴である10番のジャージを着ていた。長野は、この象徴的なシャツにまつわる期待以上の活躍を見せ、なでしこチームに欠かせない存在へと成長した。
2022年にNWSLのノースカロライナ・クラージュでプレーした後、長野は2023年にイングランドの名門クラブ、リバプールへの入団を決めた。彼女の落ち着き、正確なパス、試合のペースを決めるコツは、チームメイトからも対戦相手からも称賛を集めている。
リヴァプールのマット・ビアード監督は、長野のクラブでの影響力に感激しており、「彼女は幅広いスキルを持ち、高度なポジションでも深いポジションでも優れている。
試合を予測し、危険なパスをインターセプトして相手の攻撃を阻止する長野の能力は、彼女のプレースタイルのトレードマークとなっている。世界レベルでもなでしこジャパンの中心的存在である。