ハロー、ベイパー。
電子タバコの研究は、世界中で着々と進行しています。
今回は、ニューヨーク大学医学部がNational Academy of Sciencesに発表した研究結果について見ていきましょう。
電子タバコはDNAに影響を与える?
Researchers from New York University School of Medicine exposed the mice to smoke for three months, and then examined their DNA. They found adducts, a form of DNA damage in which a piece of the genetic material bonds to a chemical. This alters the DNA structure and can increase the risk of mutation. DNA can repair itself, but, the researchers observed, the repair protein levels had also dropped.
ソース:Put Down the Vape: Even Tobacco-Free E-Cigarettes Might Damage DNA
要点を翻訳すると、「ニューヨーク大学医学部はマウスに3ヶ月喫煙させた後、DNAの変化を調べたところ、一部が損傷していることを発見した。そしてDNAそれ自体は自己修復機能がありますが、修復タンパク質レベルも低下していることが確認された」と書かれています。
ではヒトの細胞ではどうなのか調べたところ
These human cells showed the same type of DNA damage found in mice that had been exposed to e-cigarette smoke. The nicotine predisposed the cells to undergo two to four times more spontaneous mutations after additional exposure to environmental triggers, like UV rays.
ヒトの細胞でも、マウスの時と同じタイプのDNA損傷を示したそうです。
このように書くと怖いことのようですが、リスクが全くないモノというのはありませんからね。
あくまで新しい視点からの研究結果が示されたということでしょう。
関係者も結論としては
"Based on these results, I cannot conclude that e-cig smoke is safer than tobacco smoke in terms of cancer susceptibility of smokers," study co-author Moon-shong Tang said, according to Technology Networks.
つまり、現時点で電子タバコが紙巻きタバコより安全と結論付けることはできないとしています。
結論が出せないということで、安全ではないと言い切ることもできないわけです。
研究が着々と進められているのはむしろ喜ばしいことでしょう。
影響を調べるにはある程度時間が必要ですし、なるべく早く科学的な結論が示されると良いですね。