ハロー、ベイパー。
電子たばこに関して、科学者の間で意見が割れていますよね。
日本では日本呼吸器学会が電子たばこの使用に警鐘を鳴らしましたが、米国の研究では、また違った見方があるようです。
詳しく見ていきましょう。
電子タバコで「早死に」回避の可能性?
米ジョージタウン大学医療センターなどの科学者チームが実施し「タバコ・コントロール」誌に掲載された研究で、喫煙者が従来のたばこから電子たばこに切り替えれば、今後10年間に米国で最大660万人の早死にが回避できる可能性があることが分かった。
最悪と最良のシナリオを検証した結果、電子たばこに切り替えたほうが寿命が伸びる可能性が浮上したことがわかります。
研究を共同指導したジョージタウン大学医療センターのデービッド・レビー氏は「従来の政策に、致死率のはるかに低い電子たばこ使用を推奨する政策を補う必要がある」と述べた。
電子たばこも、使いすぎれば元も子もないでしょうが、適度に使用するなら切り替えを検討することは前向きな措置かもしれませんね。
電子たばこの研究は世界中で行われています。
日本の研究者だけでなく、海外の優れた研究結果を比較検討すると、電子たばこへの理解が深まるでしょう。
日本だけでなく海外の研究結果に注目することも大切
電子たばこ利用者は増加傾向
アイコス本体の販売台数は300万台以上、専用たばこ『ヒートスティック』の販売本数は国内たばこ市場全体の約1割を占める(2017年3月時点)
電子たばこの利用者は、国内にとどまらず世界的に増えています。
カフェや駅など、電子たばこを利用している人は珍しくなくなりました。
一昔前なら「電子たばこ、何それ?」と言われていたでしょうが、今や「まだ紙巻きタバコなの?」と言われることも。
ニコチンやタールを含まない電子たばこなら紙巻きたばこより有害性は少ないでしょうから、一緒くたに考えて規制するよりも、上手に活かす方が建設的なのではと思います。
ICOSなどの加熱式タバコと、VAPEなどのリキッドを使う一般的な電子たばこではまた話が違ってきますから、利用者や研究者には区別して考えてもらいたいですよね。
ジョージタウン大学のシュミレーション結果が示唆するように、電子たばこを紙巻きたばこを終わらせる1つの手段を位置づけるのは、有益であると言えるでしょう。