ハロー、ベイパー。
防水のMODレビューを依頼されて浮かれてお風呂VAPEしたら風呂場が濃霧のような状態になってしまい、iPhoneをフロに落っことして1台だめにしたねこまたです。
今回はHEAVEN GIFTS様より提供頂いたGeekVape Aegis 100W BOXMODをレビューします!
AegisはGeekVapeの製品ですが、2017年8月20日時点では未発売製品です。
GeekVapeのGM自らがデザインしたこのMODはワッテージは100Wまで、0.05Ωという超低抵抗にも対応し、通電0.015秒を公称する高性能チップをつんだ26650 1セルバッテリーMODです。
しかし、AEGISの本領はチップの性能だけに留まりません。
AEGISは、LSR(液状シリコーンゴム)射出成形により製造されているので、他のMODとは比べ物にならない圧倒的な耐衝撃性・防水性・防塵性を備えているのです。
その堅牢さはアメリカ国防省が定めるMIL-STD-810規格に基づくもの。
京セラが昔、TORQUEという「現場」向けのスマートフォンを売りましたね。
ホコリをかぶっても、水をかけても動くスマートフォンでした。いまでも動く個体が秋葉原に行けば中古で売っています。それと同等の頑丈さです。
防水性・防塵性に関してはIP67、つまりiPhone7と同等レベルの防水防塵性能を誇ります。
なにやら、スペックを見たところ、明らかに只者ではないMODです。
MILスペックという言葉に弱かったり(もちろん私も。)、「防水性能のMODが欲しかったんだよ!」という人はこの後のレビューなんて読まずに飛びついてしまいそうです。
でもでもせっかく書いたのでレビューを読んでくれたら嬉しいです。
GeekVapeが世に放つテクニカルMOD「GeekVape Aegis 100W BOXMOD」、実際の使い心地はどうなのでしょう?
*HEAVEN GIFTS様での2017年8月時点の価格は$69と、MODとしては高級な価格帯です。
しかし、機能面が優れていれば値段なんて気にならないかもしれませんよ!
提供
目次
GeekVape Aegis 100W BOXMOD
製品概要
チップは0.015秒の通電時間と7重の保護回路を搭載した最高性能の一品です。
26650バッテリーをサポートし、(スリーブを使えば18650も使えます。)最大100Wの出力が可能です。(訳注 18650を利用する際は電池側の耐久アンペアに注意してください。)
デザインはコンパクトで、なおかつどんなサイズのアトマイザーにもフィットします。
スペック
特徴
防水・対衝撃・防塵がもたらす長寿命。
落下テスト試験済み・IP67取得。
0.015秒の超低遅延回路設計。
VW/ VPC/TC/TCR/BYPASSモードを搭載した高級チップ搭載。
バッテリーは18650/26650を両サポート。
ファームウェアアップグレード可能。USBポートは非露出設計。
直径30mmまでのアトマイザーまでに対応。
GeekVape Aegis 100W BOXMOD 開けてみた
パッケージには、雨や嵐をイメージした水滴をまとった姿のAEGISの写真が用いられています。
パッケージデザインは派手ではないものの、雄弁にその存在や機能性を語っている、という感じですね。
シブいです。
黒のパッケージに黒の光沢でAEGISと書いてあります。
シンプルだけど、クールです。
工業製品とかミリタリーみたいな機能美に惹かれる人は、この時点でぐっときてしまいますね。
もちろんわたしも期待が高まっています!
MODはこのようにパッケージにおさまっています。
最近よくある、傷防止のためのシュリンクなどはありませんね。
傷なんて、使ってればつくもの。気にしない。そうだろ?とMODが語りかけてくるようです。
付属品はこんな感じ。
18650で運用する為のスリーブと、microUSB接続部分の防水シリコンの予備とトルクネジの予備ですね。
ユーザーマニュアルがしっかりしてます。良い紙をつかって良い印刷してます。
マニュアルなんて紙っぺら、レビューする必要ある?と心の中で思ってる方も多いかもしれません。
しかし、「一事が万事 」「神は細部に宿る」という言葉もあります。
実物がこだわって作られているのなら、パッケージや説明書、包装もまた然りだと私は考えます。
期待度は高まる一方です。
MOD本体はこんな姿です。
第一印象を言っても良いですか?
「ちぐはぐ」です。
ミルスペックを謳っておきながら、ステッチ付きの本革のグリップ?シルバーのフレーム?なぜ?
本革はいいものですよ。高級感がありますし、実際、本革は手になじみます。
でも、堅牢さを売りにするなら、あるいはそれに惹かれるターゲット層の好みを考えるのなら、
ここは革ではなく、もっとこう・・・別の素材のほうが良かったのでは?
突然ですが、ここでカラバリの紹介です。
カラーバリエーションは4種類。
- 手元にあるシルバー・ブラウン
- 迷彩柄が主張するガンメタル
- いかにも「現場」な色使いのイエロー
- そして真っ黒なステルスブラック
そう提示しているように私は感じました。
世の男性は一定の割合でそうだと思うのですが、ミリタリーとか、MILスペックとか、迷彩柄が好きです。
そして、重機の黒と黄色のカラーリングが大好きです。
私もその一人です。
迷彩柄とか、トラクターやクレーンの色使い・機能美にうっとりしてしまいます。
MILスペックのVAPEなんて聞いた日にはドキドキしてしまいます。
なので私は最初、この「シルバー・ブラウン」にちぐはぐ感を感じてしまったのでしょう。
GeekVapeは最初から、私のような感性の持ち主にはピッタリのカラーを用意していたのです。
それは、「ガンメタル」か「イエロー」か「ステルスブラック」です。
これらはニーズをバッチリわかったカラーリングです!好きな人にはたまらないですね!
「シルバー・ブラウン」は普通の人、いわゆる、「迷彩柄なんてこどもっぽくない?」とか「黄色と黒のツートンって工事現場みたいじゃん」と感じるふつうの感性の持ち主向けのカラーなのです。
そう思ってみれば、このカラーの見方も変わります。
確かに、普通なトラッドファッションに迷彩柄や黄色と黒のツートンは似合いません。
まあ、ステルスブラックはどんなファッションにもあうかもしれませんが、
この、シルバーとリアルレザーの組み合わせは良い意味で無難です。オールマイティと言い換えてもいいでしょう。
会社に持っていったり、家族にみせても"引かれ"ないカラーリングです。
最初は「ちぐはぐ」だと思っていましたが、見直しました。
なかなかの「優等生」カラーだと思います。
GeekVape Aegis 100W BOXMOD使ってみた
2週間ほどGeekVape Aegisを使いました。
実際2週間ほどメインとして使ってみましたが、これはとても良いMODです!
まず、グリップが良いです。
このMODは実際、握りやすく、使いやすいです。
"本当に"人間工学に基づいて設計したのでは?と思わせる説得力があります。
この奇妙な膨らみ方をしたレザー部分がとてもよく指にあうのです。
実際使う場合、革の部分をむこうに持つ形が一番自然ですね。
手前側のスイッチは親指の間接骨で押しやすく、向こう側の革部分は指になめらかにフィットします。
そして、一段高い作りになっているシルバーのフレームがしっかりと人差し指をささえてくれます。
ほとんどのボックスMODは下にずり落ちないように小指でささえなくてはいけませんが、
Aegisは人差し指から小指まで全てむこうにあずけて平気です!
そして、機能面もまったく問題ありません。
通電のスピーディさはうたい文句どおり、バッチリです!
ボタンもとてもクリッキーで、思ったとおりの動作をしてくれます。
温度管理も文句無く、カーブモードもちゃんと機能します。
白眉なのは、電圧Vと電流Aをセルフモニターして0.01秒程度の更新で表示している点です。
製品の広告に「高性能チップ」という単語が何度も出てきますが、実際そうなのだと思います。
さて、普段のタバコ休憩での利用にも使ってみました。
スーツのポケットには・・・入りませんね。
残念ですが、ジャケットの胸ポケットですらかなり違和感を感じました。
重たくて、かさばります。スーツのシルエットは当然のごとく崩れます。
喫煙室には、握って持っていくしかないでしょう。
(私は、このとき、レビュー品が迷彩または黄黒柄でなくてよかったとかなり思いました。)
もし、IT系でパーカーを着てお仕事が出来る環境にあるならば、カンガルーポケットには入るかもしれません。
カジュアルシーンのジーンズでも、なかなかのふくらみが出てしまいます。それなりに不自然です。
運ぶときはバッグに入れることになると思いますね。
普段使いにおける欠点を述べるとしたら、USB充電できない点でしょうか。
電池がカラになったら、防水性を担保するためのとっても硬い裏蓋をあけて(ただし、ツメが起こせるようになっていて空け難くは有りません。)、バッテリーチャージャーに26650を乗せ変えなくてはなりません。
その間はスリーブをつけた18650で運用するか、別のMODを使うしかありません。
これを普段使いするには26650が2本ないといけませんね。
GeekVape Aegis 100W BOXMOD 総評
よかった点
- かつて無い防水性能
- かつて無い防塵性能
- かつて無い対衝撃性能
- 実際に握りやすいフォルム
- ニーズを「わかってる」豊富なカラバリ
- 高性能なチップ
- 本革!
- バッテリー付きモデル有り
- 20700/21700対応の蓋アリ(別売り)
悪かった点
- USB充電できない。
防水機能はお風呂VAPEバッチリOKです。
水もお湯もへっちゃらです。まったく問題なく機能します。
防塵は残念ながら試す機会がありませんでしたが、水が入らないくらいなので、問題はないと感じました。
対衝撃は…実のところ私はAegisに限らずMODをよく落とすのですが、落として壊したことはありません。
なので、対衝撃は他のMODと比べて優れているかどうかは、なんともいえないです。
フォルムも述べたとおりすばらしい出来で、良いグリップ感があります。
GMがデザインした、とありますがただの宣伝文句ではないですね。
実際、試作を何個も作らせて一番良い出来のものにGOサインを出してる感があります。
カラバリは、とてもニクいですね。
ニーズをよくわかってます。私はイエローのカラーがもう一つ欲しいくらいです。
サバゲーにたまにいくので、迷彩柄でもいいかもしれません。
いや、フルブラックも捨てがたい…
チップは宣伝どおり高性能です。
使い勝手もよく、電圧電流表示も自己モニターした結果の数値を表示していてすばらしいです。
最初の印象で「本革ってどうなの」的なことを述べましたが、やはり本革はいいですね。高級感がありますし、手に良くなじみます。
私の手首はクルックルですね。
「26650のバッテリー持ってないよ!どれ買えばいいのかわからないし。また時間を掛けて探す必要があるのか…」と思う人は少なくないと思います。
朗報です。バッテリー付きモデルもあります。
しかも、付属のバッテリーは適当なバッテリーではありません。
VAPE界にその名を轟かすバッテリーテスター「Mooch」氏が選ぶ最高クラスの26650バッテリーが付属します。
これは安心感ありますね!
そしてなんと、18650の次にクると言われている20700/21700バッテリーに対応する別売りのバッテリー蓋もあります。
これはすごい!先見の明ありすぎです!
総じて、GeekVapeのもつコダワリ・ユーザーが求めるニーズ・同社のもつノウハウをすべてこのモデルに詰め込んだといって過言ではないMODに仕上がっています。
すばらしい出来です。
こんな人におすすめ
- 海・山・川などの防水性能の求められる観光・旅・レジャーでもVAPEを楽しみたい人
- 工事現場などの防塵性能を求められる環境でもVAPEを楽しみたい方
- MIL-SPECって単語にグっときてしまう方
- お風呂でVAPEしたい人
ファーストMODにしてもいいんじゃないかと思うくらいです。
ただその場合、充電器を買うのを忘れないでくださいね。
USBポートはトルクネジでふさがれた内部に更にシリコンで蓋をした先にあります。
USBポートは1年に1度するかしないかのファームウェアアップグレード用であり、実用的ではありません。
基本的にMODでのバッテリー充電は出来ないものだと思ってください。
防水・防塵が求められる環境は職業によってはかなりありえる話です。
そういうときに普通のMODでVAPEをすると、多分数回は使えるでしょうが寿命が縮みます。
でも、このMODならそんな心配は無用です!
中級者~上級者の方で重機っぽい・ミリタリっぽいMODを欲している方にももちろんオススメです。
性能にも、見た目にも十分満足できる1台になります。
重機がお好きならイエローカラーを。ミリタリーがお好きなら迷彩かフルブラックをお選びくださいね。
重機やミリタリーに興味は無いけど、iPhoneと同じ防水性能に魅力を感じる人も居ると思います。
その場合はぜひシルバー・ブラウンカラーをお選びください。
上品な色合いは職場のビルの喫煙室でおもむろに取り出しても、違和感はありませんよ。
(その後、あなたの口から出てくるであろう爆煙に関しては、その限りでは有りません。)
お風呂でもVAPEしたいですか?存分にVAPEが楽しめますよ!
某Youtuberさんはお風呂上りのメンソールリキッドがたまらなく美味しいと評していましたが、
まさかお風呂の中でVAPEができるMODが現れるとは思ってもみなかったでしょうね。
ただし、換気をつけることを強くオススメします。
私は視界を奪われてiPhoneを風呂に落としてしまい、1台だめにしました…。
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