ハロー、ベイパー。
電子タバコの研究は世界中で日々進められています。
加熱式タバコの中でも特に有名なアイコスは2018年1月現在、アメリカで販売できるか否か、アメリカ政府で審議されているアイテムです。
その焦点となるのが米食品医薬品局(FDA)の見解。
2018年1月23日現在、FDAが発表した暫定的な臨床試験報告に注目が集まっています。
詳しく見ていきましょう。
IQOSは紙巻きタバコより有害ではない?
試験データによると、アイコスが生み出すエアゾールは細胞を破壊し、人体組織にも悪影響を及ぼす恐れがあるが、紙巻きたばこよりも「全般的に深刻度が低く、被害はずっと一部に集中するように見える」という。
紙巻きタバコ同様、加熱式タバコに関しても、否定的な意見が目立つ中で、新しい説を提示してくれている意見です。
日本ではまだ紙巻きタバコの屋内喫煙が許可されているところもありますが、世界的に見れば、とても珍しいと言えます。
世界の多くの国と同様にアメリカも喫煙者に対しては厳しい国です。
そのアメリカのFDAが、加熱式タバコの有用性を暫定とは言え認める発言をしたことは、電子タバコ業界にとって有益であると考えられます。
米食品医薬品局(FDA)って何?
FDAは、アメリカの「保健・福祉省」に属する政府機関です。
食品・薬品などの認可や違反取締を行っています。
つまり、FDAの意見は、アメリカ政府に対して強い影響力を持っているのです。
FDAの担当者はアイコスに関して下記のように述べています。
アイコスがどういった性質かについての十分な情報を提供してくれる試験の完全データも、年内には得られる見通しだ。
2018年中に、アイコスに関する十分に科学的な検証結果が得られそうですね!
あえて規制の厳しいアメリカで販売しようとしていることに、アイコスを提供しているフィリップ・モリスの本気が伝わってきます。
紙巻きタバコと比べてリスクが低いなら、適度に利用することで、紙巻きタバコの禁煙に成功できる可能性も高いです。
電子タバコに関しては、各国が明確な対応を定めきれておらず、研究を重ねながら徐々にその真価が明らかになるようになっています。
アメリカの動向は、世界的な電子タバコ市場にとっても、気になるところです。
今回の発表から考えると、アメリカでアイコスの販売許可が降りる日も遠くないかもしれませんね。それはひいてはVAPE、電子タバコの普及・容認にもつながると思われますので、今後の動向に期待が高まります。