ハロー、ベイパー。
突然ですが、ハームリダクションという言葉をご存じでしょうか?
「個人が、健康被害や危険をもたらす行動習慣(合法・違法を問わない)をただちにやめることができないとき、その行動にともなう害や危険をできるかぎり少なくすることを目的としてとられる」
つまり、「害があるものはダメ」と決めつけるのではなく、できる限り、害や危険性を減らす工夫をした方がよいのではないか?という考え方です。
これは、お酒やタバコ、果てはドラッグなどにも当てはまる考え方で、にわかに加熱式タバコの分野で注目を集めています。
目次
ニコチンには害はない?
実は、最近、欧米を中心にタバコの害をより正確に理解しようとする動きが出始めています。
ロンドン発2015年5月19日のロイター通信の記事によると、ニコチンによる人体への影響は、コーヒーに含まれるカフェイン程度に安全であるとする研究結果もあるのだそうです。
逆に、ニコチンは心拍数上昇や感情情報処理、緊張緩和や覚醒効果などのよい面もあると伝えています。また、認知症予防の対策にならないかといった研究もされています。
タバコの害を因数分解する
一方でタバコにはタールと呼ばれる、タバコ葉の燃焼時に発生するヤニが含まれています。
タールは、粒子状の物質で、肺を黒くするだけでなく、発がん性物質を大量に含むことでも知られています。
つまり、一口にタバコは体に悪いと考えるのではなく、タバコのどのような点が悪いのかを正確に理解した上で、取り扱い方を考える必要があるといえるでしょう。
加熱式タバコは本当に有害か?
燃焼せずにタバコ葉を加熱することにより、タールなどの有害物質を9割カットした商品です。IQOSやglo、ploomtechなどの新製品が続々と登場したのは記憶に新しいところです。
もちろん、これらの商品が完全に安全であると断言された訳ではありません。
しかし、部屋が黄色くならない、歯が汚れにくいなど、紙巻タバコで発生していたタールがほとんど出ていないことも、使用者であれば一目で分かる部分です。
その点で、やはり、紙巻タバコよりはIQOSやglo、ploomtechなどの加熱式タバコの方がよいとする見方もあるでしょう。
一方で、加熱式タバコのニオイが苦手と感じる非喫煙者が多いのも事実です。
ハームリダクションの広がり
これを踏まえて、最近はタバコのリスクと影響を考慮し、どのように棲み分けてゆくかを模索する動きが出てきました。
ハームリダクションの考え方を取り入れ、体によいとは言えないが、さらに悪いものよりもよい。そして、できるだけ安全にタバコを吸うにはどうしたらよいか?
JB PRESSの2018年9月19日の報道によると、EUはアイコス発売当初、ヒートスティックに健康被害を警告する文章や画像を掲載する規制を設けようとしたとのこと。
しかし、フィリップモリスが実証データを提出した後は、規制を緩和することに決定したそうです。
「つまり、紙巻タバコを吸うよりも加熱式タバコへ移行してもらった方がよいのでは?」と考える空気も出てきていることを意味します。
そして、加熱式タバコを吸いやすいルールづくりが進めば、非喫煙者との共存もできるでしょう。
すべてを悪とするのではなく、ハームリダクションの考え方を取り入れて、落としどころを作る・・・。そのような考え方も必要なのではないでしょうか?
関連
当ブログ内
ハロー、ベイパー。 電子タバコは安全。いやいや、やはり危険性があることは間違いない。 ベイパーと医学界の論争は、いまだに続いています。 でも、紙タバコ→加熱式タバコ→ベイプへと華麗なる変身を遂げてきた筆者にとっては、不毛な論争にしか見えません。 だって、紙タバコって煙を吸ってるんですよ。ハーブなどの水蒸気を吸っている方が遥かに健康的に違いない!という言い訳をしている筆者ですが、私の持論を後押しする嬉しいニュースを発見しました。 ハロー、ベイパー。 2020年の東京オリンピックに向けて、受動喫煙防止/健康被害防止のための喫煙ルール改正で揺れている、日本のタバコ事情です。今後の規制にiQOS/プルームテック/Gloなど、新しい「電子タバコ」も含めるかどうかにも注目が集まっていますが、久しぶりにポジティブな情報ソースが届きました。 なんと電子タバコが「喫煙よりはるかに安全である」と「世界で初めての長期電子タバコ使用者」のデータが出たようなのです。 電子タバコの健康被害はほぼない!? ITV Newsニュースが報じるところによると 「もと喫煙者への影響を調べた最初の長期試験で、電子タバコが健康専門家からお墨付きをもらった」と報道した。電子タバコはニコチンを含むが、タールや一酸化炭素などのタバコの煙に含まれるたくさんの有害物質は含まない。しかし長期使用がどのくらい安全なのかについては議論があった。この研究は181人の元喫煙者が参加した現実世界での長期電子タバコ使用を調べた最初のものであると考えられる。これまでの研究は主に実験室や動物でのものだった。参加者は質問票に答え、呼気、唾液、尿を採取した。現在喫煙中の人に比べて、電子タバコ使用者あるいはニコチン補充療法使用者の有害物質や発がん物質濃度は相当低かった。もう一つ注意すべき結果は、電子タバコと普通のタバコを交互に使用して害を減らそうとする場合にはお金の節約にはなるか ...
【NEWS】やはりベイプは安全!アナルズ・オブ・インターナル・メディシン誌も安全性を評価
【電子タバコ/健康】VAPEが長期試験において「喫煙よりはるかに安全」と「重要な研究」よりお墨付きをいただく。電子タバコ大勝利か!?
通販はコチラ(Amazon/楽天/ヤフーショッピング)
グロー ケース glo シリコンスリーブ グロウ 収納ケース カバー 電子タバコ (ネイビー)