ハロー、ベイパー。自分のクローン(分身)が欲しいはっさmです。
今日はTower ModのBattle Masterのレビュー、ではなく、そのクローンについてのお話をしようかと。
クローンに関しては未だに賛否両論ありますし、精度などの問題から安全性への懸念もあります。
そこで実際クローンってどんなもんじゃろ、というところを危険度の高いメカスタックMODのクローンを取り寄せることで検証してしまうのが今回の記事の趣旨です。
でもその前に……このバトルマスターというMOD、かっこよくて最高なんですが、どうもなーという点もあります。
せっかくなのでこのMOD、使いやすくもしてみました。
提供
FastTechで購入しました
こちらの記事ははっさmの提供でお送りします
スペック
メカニカルMOD
18650バッテリー2本、スタック式
シングルバッテリー運用も可能
POM、ブラス製
510接続、パーツを外すことでハイブリッドにも変更可
使用にあたる不満点を解消してみた
このバトルマスタークローン、どうも自分には不満点があります。
ちょっと箇条書きにしてみますね。
・POM製のスリーブの角がエッジ効きすぎてて握ってると痛い
・何故かクリアコートでブラスを保護しているため、磨いても一切光らない
・本家にあるはずの「いぶし」加工がなされていない
・以上の点からとっても安っぽい
この辺に気がついたのは実際のオーセンティックを手に取る機会があり、比較してみたと言うこともあったのですが、それでなくてもちょっと使いにくいなと思っていたので、折角クローンで本物じゃないし、自分の好きなようにこいつを改造することに決めました。
今回の目標も、箇条書きにしてみます。
・とにかくかっこよくしたい
・少なくともいぶし加工は絶対
・クリアコートを剥がす
・エッジを解消して握りやすくする
というわけで買ってきました。まずは表面の安っぽいクリアコートをなんとかしましょう。
書いてて気がついたのですが、ひょっとしたらクリアコートではなくただ単に切削がガバガバで磨いたところでキレイにならなかっただけかもしれませんが、取り敢えず表面のやすさをなんとかしたいため、削っていきます。
こんな感じで金属パーツをすべて削っていきます。
これは途中経過なのですが、一旦荒いサンダーで表面をガリガリ削った後に細かい砥石で磨くようなイメージで削っていきます。
変な話ですが、自分は何かを削るという作業が大好きで幼少期は木材を切ったり削ったりするのが大好きでした。
今年で28歳になりましたが、やはり削るという作業は楽しい!結局2日ほどかけて、すべてのパーツを削りました。
表面を削り終えたら、いよいよこのDIYのキモとなるいぶし加工を行っていきます。
今回はAmazonで購入したこちらの薬品を使います。
ブラス、真鍮を燻すには表面を酸化させなくてはなりません。
検索するとミシン油を塗ってからバーナーで炙ると表面が酸化して、いぶした色合いになるなどと書いてあるのでこちらを先に試しました。
ミシン油を塗って、家にバーナーが無かったので葉巻を吸う時に使う強力なガスライターで炙ってみたのですが、せいぜい煤が付く程度で、全く酸化する兆候が見られず、30分で断念。薬品に頼ることにしました。
ちなみにこの薬品、リアルにドクロマークが書かれている程度には猛毒らしいので、取扱には注意しましょう。
綿棒で削った部分に塗りたくり、しばし放置。
さいしょは透明だった液体が、塗っている間にみるみる濃い緑色になり、最終的に黒くなっていくさまはなかなかに毒々しかったです。
ちなみにしれっと写真あげてますが、金属パーツ部分はここに写っているものがほぼすべてです。
スタックなんて言っても、作りは簡単なんですね。
磨いて組み上げるとこんな感じに。
この時点でなかなかにかっこよかったのですが、やっぱり握った時の感覚がよろしくない。
というわけで作業開始。途中の写真はないのですが、基本的にはPOMのスリーブ部分を削っていく作業です。
何度も削り、握ってみて感触を確かめ、気になる部分を削っていく……ある程度のところで細かい砥石に変更して、更に削っていき……と言った感じで進めました。
ある程度仕上がったところで耐水ペーパーで磨いたら、表面が白っぽくボケてしまったので、更に細かい砥石で磨いていくなど、結局削りたいだけなんじゃないかって言うぐらい削っていきます。
そして完成したのがこちら。
どうでしょうか。大きく見た目が変わったのは、やはり丸っこいスリーブとエクステンションチューブの色合いでしょうか。
こうやって握った時の感触は滑らかで、肌に刺さることもないしっとりとした感じ。
ちょっとまだアラがあったり、表面上に彫ってある溝の中がごちゃごちゃしていたりと、まだまだ改善の余地はあるのですが、一旦これで使用に耐える、僕だけのMODが完成しました。
使ってみた
さてさて、今回の検証にあたって、幾つかの前提をここで紹介します。
まず今回クローンを取り寄せたため、万全の対策をもってして使用していかなくてはなりません。
勿論オーセンティックだって万全の対策が必要なのがこのメカニカルMODという物体なわけですが、クローンにはそこから更に「めちゃくちゃ適当な作りかもしれない」というリスクを想定しなければなりません。
なのでまず全部分解してみました。
最初記事にする気が無かったので、写真はありませんが、全部で10つのパーツ(+ネジ3つ)から成り立っていました。
オーセンティックを自分が持っていないため、本家と全く同じ構造なのかはわかりませんが、取り敢えず使用に当たって非常に危険!という箇所は見受けられませんでした。
またこの工程には、海外輸入品ということで長期の振動によるネジの緩みなどを確認するという理由もあります。
次にアトマイザーはオーセンティックの、メカに対応したアトマイザーを使用します。
一応クローンのAXIZ RDAもセットで取り寄せたのですが、使っているうちに流石に怖くなり違うアトマイザーに。
選んだのは先程から写真にも写っているんですが、Vape Villageさんで販売していたMCM Mechanical Mods「Underground RDA -Black-」。
現在セール中と言うのもありましたが、ハイブリッド接続で使用する以上、コンタクトピンは調整式のものが欲しかったというのが理由です。よく考えたら既にDIYに買い揃えたものを含めて、オーセンティックのバトルマスターを購入できる金額になってるのは気にしてはいけない。
最後に気になるのが抵抗値。
ここで覚えておきたいのは、パラレル接続とスタック接続では、許容する抵抗値に大きな差があるということ。
パラレル接続の場合は許容アンペアが2倍になるので抵抗値を下げてもいいのですが、スタックで抵抗値を下げると電圧を出すために何百ワットという超高出力を出すことになるため、バッテリーが保たずに出火の原因になります。
なので今回は0.6~1Ω程度で運用します。
くれぐれも、調子に乗らないこと。これがスタックMODを使う時の最低条件だと思います。
長々と書いてきましたが、ついにパフスイッチを押してみました。
無事に通電しているようです。すごい立ち上がりです。今回はクラプトンコイルを8ラップほどしたものをデュアルで組んでいるのですが、あれ?単線で組んだっけな?と勘違いするレベル。
10日間程度使ってみたまとめ
この後10日ほど使ってみたのですが、危険に感じることは一切なく、問題なく使えています。
当然この記事を書いている最中にも吸ってますし、外出時は電池を抜いて持ち運んでいます。
なので結論としては、クローンでも注意すべき点と使い方を間違えなければ問題なく使える上にオーセンティックと違って、自分好みにアレンジすることも可能、というところでしょうか。
勿論オーセンティックを買ってアレンジすることも可能ですが、それは流石にもったいなくて出来ないし、マスプロ品ならまだしもハンドメイド系だとそれこそクローンと同じく「製作者への冒涜」になりかねないですよね。
さて、ここからは自分がクローンについて思うことをつらつら書いていくので、興味のない人はページを閉じちゃってください。
まずクローンの是非というところでいうと、個人的には推奨の手前です。
その理由にはまず近年のクローン精度の向上が挙げられます。よくオーセンもクローンも持っている人が「正直味は変わらない」なんてことを言っていてホントかなーと思う部分はあるのですが、今回のように全く使用に問題ないことを考えると、ちゃんと作られたクローンってかなり増えてきているんではないかと思いました。
精度が上がってきた理由として、僕は2つの理由があると思ってます。
クローンって、正直売れると思うんですよ。何故ならオーセンティックを買えない人が多いから。ちっちゃいパーツに2万とか出せんよって人が多いので、クローンが売れる。
が、しかし、やはり品質の悪いものはクローンでもオーセンでも関係なく売れないんですよね。昔は適当で良かったけど、これだけクローンメーカーが乱立すると、精度にこだわらないとクローンが売れない時代になったとも言えると思います。
そして最近、例えばVANDY VAPE、COPPER VAPEのようにクローン屋さんがオリジナルプロダクツを作り始めたことからも察せるとおり、クローンはオリジナルの模倣であって、そこから独自の発想でプロダクツを作っていくという流れがある以上、技術力や発想力の向上に、クローン制作が一役買ってるんですよね。
クローンでVAPEの作り方を学んで、より良いものを作る。
これはイラストが上手くなる人の練習方法に近いものがあるのでは?と推察しています。
模倣は基礎を学ぶ上で非常に有効な方法です。なので、精度の高いクローンを作っているメーカーは、精度の高いオリジナルも出すだけの力を持っているんですね。
それだったら、クローン有りじゃないですか?VAPE業界を衰退させるものと思われていたコピー品が、実はVAPE業界の発展に寄与していたなんてちょっと飛躍していますが、個人的にはそう思っています。
ただ、クローンはあくまでもパクリ(中にはメーカーが直接設計図を売ってクローンを作らせてる、なんていうのもあるらしいです)なので堂々とやることではないってのがネックですよね……。
個人的にはアリなんですが、一般的にはNGとされていますから僕自身100%OKじゃん!ってわけではないんですが……元クローンメーカーからこれから出てくるであろう新作も楽しみだし……難しい問題だなぁ。クローン。
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