都市部で暮らしている喫煙者はタバコを吸う場所がない…そんな話をはじめて耳にした頃は、「ちょっと大げさに言っているだけだろう」と考えていました。
田舎で生まれ育ち、暮らしてきた私には都会での暮らしなんてまるで想像することができなかったのです。
ですが、30歳を過ぎてそれが現実であることを知りました。
現在でも地方の山奥で暮らしている私ですが、定期的に仕事で東京へ行かなければならなくなったのです。
最初はときめきました。
いい歳ではありますが、まったく知らない土地へ足を踏み入れるとなれば、当然ワクワクしてしまうものです。
そして、ほんのちょっとだけ都会への憧れもありました。
道端で芸能人に会えるかも!なんて期待しました。
実際に東京駅でロケに遭遇しましたが、
そこにいたのは同郷の
博多華丸・大吉でした。がっかりしました。
それ以上にがっかりしたのは、本当にタバコを吸う場所がないのです。これには本当に参ってしまいました。
羽田空港での油断
東京に到着してすぐにタバコを吸う場所に困ってしまったわけではありません。羽田空港にはいたるところに喫煙室がありました。
なので、東京に到着してすぐにとりあえずの一服をすることはできました。
その時点で私は「やっぱり都会でもタバコを吸える場所はあるじゃないか!」なんて考えていました。
それが嬉しくなって、広い空港を出るまでに何度も喫煙室に入りました。もっとも、空港の中で迷ってしまったせいでかなり長い時間滞在することになってしまったせいなのですが…それでも時間的にはかなりに余裕はありました。そして、いつでもタバコを吸えるということから心にも余裕がありました。
ここで私はすっかり油断していました。東京という大都会に心をすっかり許してしまったのです。それは大きな間違いであることに、ほんの少し後に気付くことになります。
喫煙場所が見つからない!in浜松町駅
私の目的地は東京駅のすぐ近くでした。なので、空港を出るとまずはモノレールで浜松町駅へと向かいます。
そこですぐに山手線に乗り換えなのですが、慣れない人混みに疲れてしまった私はそこでもまた一服をしようと考えました。
ですが、どこにも喫煙場所がないのです。
ちなみに私の家の最寄駅(無人駅)にはホームのど真ん中に吸い殻があって、自由にタバコを吸うことができます。
ですが、ホームを見渡しても喫煙所が見つからないのです。
そこで、仕方なく一度改札を出ました。
そうすればきっと羽田空港にあったような喫煙ルームがあるはず…そう考えていました。
ですが、それもまた大きな間違いでした。どこにもないのです。
タバコを吸える場所が見つけられないのです。
ちなみに、その翌月に再度上京した際に、半分外になったようなところに喫煙所があるのを発見しましたが、その時は見つけることができず、都会の厳しさにうちのめされました。
東京駅にはもっと喫煙場所がない!失意のうちに迷子に
仕方なく、タバコを吸えないまま山手線にのって東京駅へ向かいました。日本でも有数の大きな駅ですので、そこへ行けばゆっくりとタバコを吸える場所を見つけられるだろう…そう考えていました。
東京駅に到着し、私はすぐに喫煙場所を探しました。ですが、どこにもありません。いくらなんでもこの広い構内に喫煙場所が一つもない…なんてことはないでしょう。
そこで、私は構内の案内板をチェックしてみました。すると地下に喫煙ルームがあるのを発見し、すぐに向かいました。
確かにありました。そこには喫煙室は存在していました。ですが、入れませんでした。5人も入ればいっぱいになってしまうような狭い喫煙部屋にぎゅうぎゅうに詰め込まれている人たちを見てしまったのです。さらに順番待ちまでできています。
そこで、私の心は折れてしまいました。
他に喫煙ルームはないものか、と探しているうちに自分がどこにいるのかもわからなくなりました。完全に迷子です。
同じ場所をぐるぐると回っていると、巡回中の警察官に声をかけられました。よほど様子がおかしかったのでしょう。平日の昼間にうろうろしている金髪ロン毛の中年男性…今考えるとちょっとヤバい感じがしますよね。職務質問でした。
私は正直に仕事ではじめて東京にやってきて、喫煙所を探しているうちに迷ってしまったことを告げました。
免許証や名刺を見せて、無事に不審人物でないことを証明すると、その警察官は外のデパートの最上階に広い喫煙所があることを教えてくれました。
管理人付記※
本当に東京駅って迷子になるだけじゃなくて喫煙場所がないんですよね。最初に(喫煙時)上京したときは、驚くほどなさすぎてびっくりしました。その頃はまだ電子タバコも普及していなくて……、
しかもせま~い空間にニコチン中毒者が行列してるもんですから、、一度入ろうもんなら、、あれは拷問にも等しかったです。
そのうち東京駅は完全撤廃されてしまいそう……。
電子タバコを利用して我慢の練習を!
さすがに、何度か通っているうちに、慣れてしまいましたがやはり都会はタバコを吸える場所がかなり限られています。
もしかすると、いつかは私の暮らしている田舎町もそうなってしまうのかもしれません。そういえば、近所のコンビニの入り口前にあった灰皿が撤去されていました…タバコを自由に吸えなくなる未来は目の前にあるのかもしれません。
そこで、私はノンニコチンの電子タバコによって我慢の練習を開始しました。まだはじめたばかりですが、次に東京に行く時までに少しは我慢できるようになっていたいですね。
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