ハロー、ベイパー。
当ブログでメインで取り扱っているVAPE(電子タバコ)のほかにも、世間ではIQOS/GLO/Ploomtech(プルームテック)といった加熱式タバコが流行してきましたね。
それを受けて、健康被害に関する報告や報道も増加してきています。今回は日本呼吸器学会の2017年11月現在の見解が公式発表されました。
非燃焼・加熱式タバコや電子タバコ喫煙者が増加している現状を踏まえ、日本呼吸器学会は健康増進、禁煙推進の観点から、これらのタバコについて、以下に学会としての見解をまとめましたのでお知らせいたします。
ソース:http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=81
非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解PDF全文
日本呼吸器学会は、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコについて以下のように考えます。
1.非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性がある。
2.非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用者が呼出したエアロゾルは周囲に拡散するため、受動吸引による健康被害が生じる可能性がある。従来の燃焼式タバコと同様に、すべての飲食店やバーを含む公共の場所、公共交通機関での使用は認められない。非燃焼・加熱式タバコや電子タバコは、従来型のタバコ製品(燃焼式タバコ)とは異なる新しいタバコ製品であり、葉タバコを加熱することによりニコチン含有エアロゾルを発生させて吸引するタイプ(非燃焼・加熱式タバコ)、液体(ニコチンを含むもの、あるいは含まないもの) を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ(電子タバコ)とがあります(表1)。非燃焼・加熱式タバコやニコチン含有の電子タバコには、従来型の燃焼式タバコと同様に依存性薬物であるニコチンが含まれています。これらの新型タバコは、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」、「受動喫煙の危険がない」、「従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ない」と誤認され、急速な広がりをみせています。そのため、日本呼吸器学会は、新型タバコの国民の健康に対する影響や社会的影響について憂慮し、学会としての見解を示します。
重要なポイントは、電子タバコと加熱式タバコを区別して呼称していることですね。”受動吸引による健康被害が生じる可能性がある”としているのもそう。しかし引っ掛かるのはそのあとの「すべての飲食店やバーを含む~~使用が認められない」というところですかね。可能性がある、にとどまっているにも関わらず、後述されるリスクの科学的証拠が得られていない点がやや矛盾しているように感じました。
非燃焼・加熱式タバコや電子タバコは、燃焼式タバコをやめられない人、あるいはやめる
意志のない人にとっては健康被害の低減につながるとして、従来の燃焼式タバコ使用者は代替品として電子タバコを使用することを推奨する考え方があります。しかし、これらの新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠が得られるまでには、かなりの時間を要します。現時点では明らかでなく、推測にすぎません。非燃焼・加熱式タバコの主流煙中に燃焼式タバコとほぼ同レベルのニコチンや揮発性化合物(アクロレイン、ホルムアルデヒド)、約 3 倍のアセナフテン(多芳香環炭化水素物)等の有害物質が含まれていること、が報告されています新型タバコは、従来の燃焼式タバコに比べてタール(タバコ煙中の有害物質のうちの粒子
成分)が削減されていますが、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品です。従って、使用者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は推奨できません。
見解を読んだ結論からいうと電子タバコ/加熱タバコ両方の使用は推奨できないとなってしまいました。
とはいえ、このような見解が示されたことは電子タバコ・加熱式タバコ両方が社会的に認知され、関心が高まってきた証明とも言えますので、
VAPEを愛するいちユーザーの私としても、より研究が進んで、相互理解が生まれる社会になっていけばいいなぁと思います。
PDF全文にはさらに続きがありますので、気になる方はぜひリンク先から一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。