ハロー!ベイパー。忘年会明けでなぜかすごい筋肉痛の僕です。
電子タバコ(Vape)を初めてはや2か月経過し、リアルタバコからは完全に身を遠ざけているわけですが、そのあたりの紆余曲折は過去記事「Vapeを始めた理由「リアルタバコをやめきれない」」に記載しておりますのでまずご一読ください。
さて、今回は禁煙・節煙をされている方やこれからしたい方をターゲットに記事を書いてみようと思います。既にVapeを始めている方にとっては退屈なお話になると思いますので、このTENGAが!とでもののしってください。
が、その前にタバコの歴史についておさらいをしてみました。
目次
タバコの歴史
タバコの歴史は古くすでに400年は経過していると考えられています。
その起源は、新大陸(=古代アメリカ大陸)にあると考えられており、16世紀はじめには、すでに数種のタバコ属の植物が栽培されていました。
この時代から400年余りの時を経た現在、世界では、黄色葉やバーレー葉、オリエント葉や在来葉など、たくさんの“タバコ”が栽培されており、これらの大半は“ニコチアナ・タバカム”という種に属します。“ニコチアナ・タバカム”は、現代の「たばこ」の製造には欠かせない、「たばこ」の代名詞的な植物なのです。
日本では1543年(天文12年)のポルトガル人船が漂着したことからはじまり、その後の南蛮貿易を経てタバコが伝わったとされています。
タバコの歴史を語るうえで欠かせないのがやっぱりキセル(煙管)。時代劇でカンカンやってる姿を1度や2度は目にしたことのある方もいるのではないでしょうか。実はキセルが一番タバコ本来の味を美味しく吸えるという情報も見たことがありますが、実は僕タバコ歴15年の中でキセルを体験できなかったのは今でも少し後悔があります。
ただしキセルには、タバコを吸うための道具とメンテナンスが必要ですし、
一服、という言葉の語源ともなっているのですが一回の喫煙量が少ない(数回程度)などのデメリットがあるようでして、そんなキセルをさらにスマートにしたのが我々のよく知る悪しき、紙巻タバコになるわけです。
なぜタバコが嫌われるのか
元吸っていて完全に電子タバコに移行したからわかるのですが、タバコはよく言われているように相当臭いのです。ただただ臭い。
なんでこんな臭いのかってくらい臭いです。
これの原因は紙巻タバコにありまして、タバコに含まれているアンモニア(尿の臭いにおい、理科の実験で使うやつ)やスカトールといった強力な悪臭成分(哺乳類の糞便から抽出される)のほか、酢酸・アセトアルデヒド、どれも名前を聞いただけで目をそむけたくなるような匂いを持つ成分が添加されているのです。
それを紙で燃やして吸うもんですから、タバコの葉っぱ以外も燃えてしまい上記の悪臭要素が周りにまき散らされるわけですね。ですのでパイプ喫煙やキセル喫煙では余計なものを燃やさないため、においが残らないとも言われています。
健康被害や他人に与える影響などはすでに語るだけ語りつくされている感があるので今回は割愛しますが、とにかく周りの迷惑をかけるのが問題ですね。匂いだけでなく紙巻きたばこだと含まれているタールが環境を汚してしまうのも大問題です。
非喫煙者なら「なんでそんな臭くて最悪なもんを好き好んで吸っているんだ」って思いますよね。
なぜ我々はタバコをやめられないのか
喫煙者自身に一番自覚があると思いますがこれは、もう「ニコチン依存症」か「精神的依存症」の2つだと思います。
単純にニコチン切れでイライラしてしまって吸わないと作業がはかどらない。
色々な理由がありますよね。確かに食後の一服、お風呂後、運動後の一服とか本当に美味しいんですよねー。
ただ、だからといって自分の依存症を他人様の迷惑をかけてまで行っていいということにはなりません。「俺は酒を飲みたい。酒を飲んだら暴れるけど飲みたいから飲む」じゃダメですよね。他人との調和を取るコントロールが必要です。
ここからはやめたい人、タバコを減らしたい人向けです。体験談を踏まえて今の段階で自分が感じていることを書きます。
なぜ電子タバコ(VAPE)なら禁煙・節煙できるのか
まず僕が電子タバコに切り替えてしばらくたった時、ふとリアルタバコ(リアタバ)がおいしくなくなった時がありました。吸っても満足しないし、臭い、苦いだけで美味しくないんです。
他人のタバコも同様でした。すごく匂いがわかるようになり、どちらかというと不快感を感じるようにさえなったのです。
吸っているときどれだけ周りに迷惑をかけているのか、ということも自覚するようになりました。
あれ?これってタバコを吸ってない人と同じなんじゃ?電子タバコ吸っているのになぜ?
答えは簡単です。現在の日本の法律下では個人輸入限定とはなりますが、ニコチンだけが含まれたニコチン入りリキッドを吸っていたからです。
リアルタバコとは違い、あくまで電子タバコから発生するのはリキッドの香りだけなので、いわゆるニコチン臭い(厳密にいうとニコチンじゃないんですけど)という現象がなくなり、むしろ家族や周りからは臭くなくなったといわれることもあります。
ここで勘違いしてはいけないのは、きつい香水と同じで自分や自分に理解のある周囲が感じる匂いと、他人が感じる匂いは全く違うということ。匂いがしないから、いいじゃん!というわけではありません。リアルタバコよりははるかにマシ、というお話です。
国内では現在ニコチン入りリキッドが販売できませんので、必然的にスターターキットなどに付属されるリキッドはニコチンなしのものとなります。これだけで禁煙・節煙しようとして失敗する方がネット上でも多く見受けられます。
次のような記事もあります。
電子タバコはニコチンパッチと同等以上に禁煙に有用な可能性:日経メディカル
ニコチン含有の有無にかかわらず、電子タバコにはニコチンパッチと同程度の禁煙効果があること、喫煙本数の軽減や、依存症状・禁断症状の軽減には、ニコチン含有の電子タバコがニコチンパッチよりも有効性が高いことが示唆
とも言われていますが、実体験としてはニコチン入りがないと苦しいと感じたシーンがありました。おそらくニコチン依存が弱い(ニコチン含有量が少ない)喫煙者だったり、精神力が強い人はノンニコだけで禁煙できるのでしょうね。
ニコチン入りの場合、いわゆる頭がクラクラする現象のうちニコクラ(ニコチンを摂取しすぎてクラ~っとなる)はありますが、酸素不足で起こる一酸化炭素中毒にはならないのが電子タバコです。またメンソールタバコを吸っている人はメンソールキックと呼ばれる喉にスーッとする感覚が欲しいと思いますので、リキッドにメンソール系を選びましょう。
電煙という新しい選択肢
さて、これからVapeを始める人にとっては、まずは選択になります。
- 禁煙
- 精神論
まず僕も試みたのが、周りの禁煙に成功した方からアドバイスを受け、タバコは悪いと決めつけること。タバコの悪いところを考えて否定すること。いわゆる精神論ですね。吸わない、と決めて一切吸わない。これで禁煙成功できる人もいますが、多くの人が失敗するパターンでもあります。僕もそうでした。 - 電子タバコ+ニコチン入りリキッド
自己責任となりますが海外からニコチン入りリキッドを輸入して、
ただしニコチンは猛毒ですので取り扱いには細心の注意が必要です。
この方法は病院の禁煙外来に行くのと考えてみると同じなんですね。ニコチンは摂取するわけですから苦しくありません。 - 節煙したい人
- 電子タバコ+ノンニコ
この組み合わせで達成できている人を多く見受けます。電子タバコに限らずタバコの代替え(アメ、ガムなど)、キセルも
大体これくらいの選択肢になるのではないかと思います。
喫煙しづらいこの世の中。喫煙所もどんどん淘汰されており、愛煙家の皆様は心苦しい思いをしていることかと思います。
喫煙習慣を完全になくすことは難しく、実際に自分も電子タバコに出会うまでは何度か禁煙に失敗してしまいました。
厳密にいえば現在でも電子タバコを吸っていますので禁煙というと正しくなく、リアルタバコを吸わなくなった。禁煙には失敗している、のほうがしっくりくるかと思います。
まとめ:愛煙者と嫌煙者が仲良くできる電子タバコ?
ネット・リアル問わず愛煙家と嫌煙家の議論は平行線をたどっていましたが、平成26年度のデータで日本人・全年齢の喫煙率はなんと20.2%(男女混合)、とうとう昨年の平成27年には19.3%にまで落ち込んでいます。出典:最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)、最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(厚生労働省国民健康栄養調査)
もう8割以上の人がタバコを吸っていないんですね。このデータは電子タバコを吸っている人が含まれているかわかりませんが、少なくとも喫煙者が少数派であることは火を見るより明らかです。などといわれずとも世間の流れ的には嫌煙・禁煙の声が高まっていますよね。
成人喫煙者の半数近くが禁煙したいというデータもあります。その理由は家計、臭い、健康に悪いなど様々でしょうが、ここに「電煙」(電子タバコを吸う)という新しい選択肢はどうでしょうか。
電子タバコは歴史が浅く、まだ未知数の部分が多くありますので、手放しに勧めるわけではありません。
怖い点としてはそもそも主要なメーカーが中国に集中しているので、一般的な中国のイメージから品質が悪いというものがあります。次に健康被害。昨今ニュースにもなりましたが、これは今のところ「わからない」が正解だと僕は思っています。
他にも電子タバコ自体の認知度の低さ。吸っている姿が何かよくわからないもの=つまり知らない人からすると恐怖。また、リアルタバコに比べるとマシなものの、周囲に与える影響「匂い」はあります。甘いにおいが多いですが。
そもそも人間は体に悪いことをなんぼでもやっているわけで、タバコを吸っていた僕のような人間が健康被害が!などといっても誰も耳を傾けないでしょう。
ただ、ベストは「禁煙して周りに合わせる」なんですが、それがいつまでたってもできないから、セカンドベストの選択肢として「電子タバコ」はどうだろうか?というお話です。
皆さまタバコに関するお気持ち、思いは様々あるかと思いますのでぜひコメントを頂戴できればと思います。僕のスタンスとしては世間様に電子タバコが迷惑をかけるようになったら、やめるべきだと判断しております。昔と違って選択肢があるだけ、ありがたいことですよね。